手前の人形は、布士富美子さんが1958年にブカレストで
開催された国際人形劇フェスティヴァルに劇団プークの
川尻泰司さんと参加された折、在モスクワの岡田嘉子さんに
頂かれたものです。ソヴィエト連邦の各国の民族衣装を
まとった、どことなくこけしに通ずる木製の人形であることを
姫路の玩具館学芸員の尾崎さんにうかがいました。
その他西山康三郎さんの余技の切り株のサンタ,高島屋の
ローズちゃん、青い家の自作の小さな洋人形などいろいろ。
久しぶりに姉様が出来ました。高島田の根に鹿の子をかけた「乙女島田」です。
着物は船場のとうさん(だったかた)から頂いたお召し物です。
遥か昭和のはじめの名残がうかがえます。
昭和の初めの黒じゅすの帯。糸のほつれもなく
いい出来の刺繍の御太鼓の部分をタペストリーに
仕立てました。あしらいの小さな手まりも相当の
古色を帯びています。子供らとうららかな春の一日を
暮らした良寛さんを思い浮かべます。
「霞たつ 長き春日に 子供らと
手まりつきつつ この日暮らしつ」
今年は桜の開花が早そうですね。
桜尽くしの道成寺です。定番の帯は丸紋尽くしですが
丁度いい裂がありません。自分でステンシルの桜を黒じゅすに
刷り込みました。
玉三郎と菊之助の二人道成寺を松竹座で見たのは何時だったかと思い
番付を探してみると10年以上たっていたのにびっくり。
暖かい立春でした。小さな骨董のお雛さまと自作を交えて
雛飾り。一刀彫の段飾りは70年前のもの。その右手前は
家内の初節句のもの。丁度終戦の年で義父が苦労して
見つけてきたと聞いています。とても典雅な顔をしています。
今年も「船場のおひなまつり」に呼ばれて、6か所でミニ展示を
開催します。早春の一日雛巡りは如何ですか。
2か月に1度、神戸の摩耶 文化芸術の館で和の手仕事シリーズを
開催しています。来月は組み木のおひな様。私の下絵を
義弟の糸鋸工房「もくもく」で組み木に仕立ててもらいました。
縮緬の古布で押絵の衣装。2時間もあればできます。
今年は役者の似顔の大きい羽子板は出さずじまい。
小さい骨董や自作を飾りました。
心斎橋の大丸と城崎の西村屋さんにも2尺5寸の
羽子板を飾らせて頂きました。
どなたかの記憶に残れば嬉しいなと思っています。
縮緬と絞りで目出鯛を作りました。
昔、鶴橋の芳精堂で誂えた州浜の台に乗せ
笹の葉をあしらいました。
歌舞伎の「対面」で曾我の五郎と十郎が嶋台を
掲げて見得を切る場面を思い出しますね。
私の子供時代、お釈迦様の誕生日の花まつりの記憶はありますが、
クリスマスの記憶はありません。それでも今月の設えはクリスマス。
西山さんの木の枝のサンタクロース、竹本さん、釜谷さんの可愛いサンタ。
そして自作の若草物語や小物を一杯ならべました。
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