宇和島あれこれ つづき
先月、梅田のサウンドファーストが閉店となり
バーゲンセールを開催していました。
50%オフにつられて4枚組CDの「日本民謡
全集」をレジに持っていくと「それはシールを
貼っていないので20%オフです」といわれ、
しゃくだけど購入しました。
この前から聞き流しているラジオが、国会
中継や高校野球ばかりなので、ずっとこの
民謡全集を飽きもせず流していました。
その中で一番気に入ったのが「宇和島
さんさ」なのです。
伊達政宗の長男が宇和島のお殿様、
ということは仙台藩と宇和島藩で本家をめぐる
確執があり、その背景のもと「宇和島さんさ」が
生まれた経緯があるのです。
仙台には「さんさしぐれ」があると自慢され、
それに対抗して「宇和島さんさ」があると
お庭番の万助なる人物が即興で歌ったのが
嚆矢とされています。
労働歌の民謡とちがい、雅やかな中に
哀愁をともなった旋律が捨てがたい味を
もっています。
歌詞の一部を見ても他の民謡と異なる
雰囲気がうかがえます。
君は小鼓 身共が謡
締めつ緩めつ 諸共によ
笠を忘れた 旅路の時雨
雨に濡れたは 諸共によ
仙台も宇和島もないではないか
諸共では・・・の寓意があるようです。
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