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2011年8月15日 (月)

宇和島あれこれ つづき

先月、梅田のサウンドファーストが閉店となり

バーゲンセールを開催していました。

50%オフにつられて4枚組CDの「日本民謡

全集」をレジに持っていくと「それはシールを

貼っていないので20%オフです」といわれ、

しゃくだけど購入しました。

この前から聞き流しているラジオが、国会

中継や高校野球ばかりなので、ずっとこの

民謡全集を飽きもせず流していました。

その中で一番気に入ったのが「宇和島

さんさ」なのです。

伊達政宗の長男が宇和島のお殿様、

ということは仙台藩と宇和島藩で本家をめぐる

確執があり、その背景のもと「宇和島さんさ」が

生まれた経緯があるのです。

仙台には「さんさしぐれ」があると自慢され、

それに対抗して「宇和島さんさ」があると

お庭番の万助なる人物が即興で歌ったのが

嚆矢とされています。

労働歌の民謡とちがい、雅やかな中に

哀愁をともなった旋律が捨てがたい味を

もっています。

歌詞の一部を見ても他の民謡と異なる

雰囲気がうかがえます。

  君は小鼓 身共が謡

  締めつ緩めつ 諸共によ

  笠を忘れた 旅路の時雨

  雨に濡れたは 諸共によ

仙台も宇和島もないではないか

諸共では・・・の寓意があるようです。

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